¥ 750 |
1996年にヴァージン・レコードが制作した本作で、ニューエイジ・ミュージック、アンビエントなエレクトロニカ、精神性を備えたヒップホップは初めてメジャーレーベルから、K-Tel社のコンピレーション盤のような待遇を受けた。コンピレーション・シリーズ『As Seen on TV』がまたたくまにベストセラーとなったことで、コンピレーション盤のヒットの鍵がマーケティングと同じくらいその音楽性にもあると認められたのが幸いしたのだ。 実際、本作にはジャンルの枠を越えたヒット曲がめじろ押しである。エンヤの「Orinoco Flow」からエニグマの「Sadness」。「X-Files Theme」のダンスミックスから、マイク・オールドフィールド(『Tubular Bells』)やジャン・ミシェル・ジャール(『Oxygene』)の懐かしのエレクトロニカ。さらに、ビート色の強いナンバーや有名なテーマ曲(「The Mission」「Twin Peaks」)のみならず、独創性とクオリティーが売り物の数曲も収められている。そして、70分間のアルバムの終盤には、ジェフリー・オリエマの心打つソフトでアフリカ的な詠唱、映画音楽の達人マーク・アイシャムの優美なロマンチシズムがほのかに漂う「My Wife with Champagne Shoulders」、マイケル・ナイマン(『The Piano』)の力強いピアノ曲「The Promise」の3曲が並んでいる。全17曲に胸踊るサウンドがぎっしりつまった本作は、多彩な音楽性で幅広い人気を集めるはずだ。(Terry Wood, Amazon.com)